先日、いつものようにFBをながめていたら
ご両親が足もみをしてもらっている間、お子さんを無料で見ますよ
という投稿。
「無料」という点にまず「何故無料?」というのが第1の疑問。
うちのショップFig主催のベリーダンスイベントやWSの時とかにお仕事としてお願いできたりするかしらという仕事目線で興味を持ったのが第2。
そしてその彼のFBに行った先でみたブログ内容が私的には
「あーそうそう!こういう人に大事な我が子を預けたいわ」
と思った瞬間、「感動しました〜」と普段 自分からは殆どしないFBのお友達申請というものをさせてもらって繋がったのが去年の秋。
それが今回インタビューさせてもらったベジさんとの出会いでした。

「子どもが好きだから一緒に遊びたいし、預かります。そしてお代
子どもが好きなのは良い、遊んでくれるのも、預かって頂けるのも、普段子育てにわらわらしている私たち親からしたら最高〜!
でも「無料」の意味がわからない。
普通はお金がかかるもんですよね。。。
これはもうインタビューして解明するしか無いと思ったので
2017年の年始に井の頭公園インタビューを決行。
子育てに悩む親御さんだったり、無料で子どもを見てくれる意味がよく 分からないけどどんな人か興味がある!という方はどうぞ目を通してみて下さい。

子どもの面倒を見るのではなくて、僕が遊ばせて「もらっている」からお金は取れない。
ー はじめまして、みつぎです。
すいませんまず単刀直入に聞きます。なんで無料なんですか?
はじめましてベジです〜。
いきなりどストレートな豪速球ありがとうございます(笑)。
えっとまず、とにかく子どもが好きで、そして皆さんの大事なお子さんと「遊ばせてもらってる」のでお金は要りません、頂けません、という発想です。
あ、ただ交通費は頂きますし、正確に言えばどーしても受け取ってほしい!と言って下さる親御さんからは、そこまで言って下さるのを拒否して、申し訳ない気持ちにさせたいわけではないのでありがたくお気持ちを頂くようにしています。
ー うーん。。。。わかったような、わからないような。。。とりあえずベジさんの生まれや幼少期の事を教えて下さい。
小さい頃は…ピュアでしたね(笑)
幼稚園の頃かな、石ころにも心があると思ってて、蹴れなくてね。話しかけたりしてました。
ー こんな厳しい世の中、よくぞ生き抜いてくれました、ありがとう!!!(笑)。
あははは!
母親は優しい人だけども、何か特別な情操教育されたという意識はなくて、、ただただ
ずっと「やさしいひとでありたかった」ってのはありましたね。理由はよくわかりません。
ー そこまで優しいと、特に東京や都会でやっていくのは大変だと思うんだけど
ちなみに現在はどうやって生活しているんですか?
自分にできるからという理由で生活の為のする仕事に全くときめかなくて、やる気が起きない(笑)。
例えば内装工事の現場監督の経験を活かして床材や壁材を輸入する事もやったりしていたのですが、現在は開店休業状態です。
とはいえ生きていかないといけないから、6〜7年前に興味があるという事と給付金が出るからと言う理由でスクールに通ってホームヘルパー2級の資格を取ったんですよね。
そしたらそのスクールを経営してた会社が、おじーちゃんおばーちゃんの訪問介護の事業にプラスして当時の名前で「児童デイサービス」、今で言う「放課後デイサービス」をやってて新たに事業所を立ち上げる事になり、
その先生に手伝ってといわれたので、そこから会社も変わりつつ5年くらい働いていました。
障がいをもったお子さんを主にお預かりしている、
民間の学童保育みたいなところです。
すっごく楽しかったんだけど、働いていくとどうしても子どもを枠(大人、社会の都合)に追いやる感じが見えてきてしまい、そこがどうにも好きになれなくて。
あ、ちなみに決してこの施設が悪いとかではなくて、業種としてのそういう感じが嫌だと感じたと言う事。
それで最終的には放課後等デイサービス業界から「卒業」しました。
そこを辞めちゃったら大好きな子どもと遊ぶ事が「日常的には」できなくなってしまう、どうしよう!となった時に
「子どもたちに制約を課すことなく、もっと自由にもっと楽しく遊
そう思って、今の「子どもと一日遊ぶサービス」という活動をはじめました。
そして今は自分で想いを発信して、僕を信用してくれる親御さんたちを、ファンを増やしていけばいい!と思っています。
ちなみにさっきも言ったけど 僕が子どもと遊ぶ事というのは、僕が持っている子どもと遊びたい欲求を満たしてもらっているので完全に趣味なんです。
あと、世界中のこどもたちのお父さん・お兄さんになれたらと真面目に思っているんです。
そう考えた時に「自分の子」と遊ぶことでお金って貰わないじゃないですか、だからお金を頂き「稼ぐ」のはおかしいだろうという考

ー ナルホド。
だんだんと分かって来た気がする!ちなみにそんなに子ども好きだったら自分の理想とする遊び場とか幼稚園を作りたい願望はないのでしょうか?
それはもちろんあるけど、今すぐにというのはありません。
というのも、できれば僕は全世界で自分が理想とする遊び場なり学校なりができたらいいなと思っているので、自分がもしもどこか一カ所でそれを始めてしまったらそこから動けなくなるわけです。
そして今はとりあえず自分の方から動いていける状態を作っておき求められる場所に出向いていくようなスタイルが良いかなと思っています。
子どもとは1日しか関われないけど それが子ども心にちょっとでも残ればいいし、親御さんも1日リフレッシュできるしね。
何より僕が大切にしている事を皆さん理解した上で依頼して下さる事が嬉しいから日程が空いていれば可能な限り行っています。
ー 色々な子どもと接して気がついた事はありますか?
子どもをもつ親御さんなら充分すぎる程わかっていらっしゃると思いますが、とにかく子どもは遊びたい!
いくら遊んでも遊び足りない。
でもその遊びたい欲求を毎日満たすなんて親御さんは大変だしはっきり言って無理でしょう。
だから遊びに徹底的につきあうというムチャぶりを親御さんには求めず、その代わりに僕が居ます!みたいな(笑)。
僕が相手するのは1日だけという期限付きで遊ぶ事が楽しいから続けられるのだなと思っています。
これが毎日の事で、かつ仕事やら家事やらあると思うと無理ですよほんとに。
そして僕が子どもと遊ぶ時は彼らとの「勝負」だと思っているので自分からは絶対に音をあげないでとことんつきあうんですね。
そして預かったお子さんを家に届けた後に親御さんから「帰って来たら爆睡でしたー」というメッセージが入ると「勝った!!!」 という気になって1人ガッツポーズ。
別に勝ち負けじゃないのはわかっているんだけど、最後まできっちりとつきあえたっていう証だと思うから。
自分の子どものこと
ー ベジさん自身、自分の子どもが欲しいとは思わないんですか?
あー、それはえっとですね…。
大体の場合 子どもが欲しいイコール パートナーが必要と言う事になりますよね?
僕ね、対 子どもだと基本的には何でも許せるんだけど 対大人で考えると 「自分ができていない事を、普通な顔して他人に求めたりする大人がとたんに許せなくなるんです。
しかも基本的に怒らない人間なので、この人だったらどこまで言っても大丈夫と思われてしまうのか、その時のパートナーだったりに怒りをストレートにぶつけられたりするんですが、父親がすぐに怒る瞬間湯沸かし器のような「チャッカマン」だったから我慢はちょー得意になってしまって、我慢できちゃうです。
そしてそれが自分の中できちんと消化できたら良いんだろうけど
もちろん出来るはずもなく、ある日突然爆発するわけです。
そういうのが続いてて、女性と結婚を前提に付き合うのはしばらくいいかなあ、って。
誤解を恐れずに言えば、結婚って紙の上での「契約」でしかないと思ってる。そしてここはフランスじゃないから、子どもができたら(紙の)結婚も必要になってくると思うけど最近でいうとパートナーを1人に限定にしなくていいのでは?という考えというのもありまして。
これは不倫、浮気推奨とうことではなく、
好きとか嫌いという自分の感情に目を背け
好きじゃなくなったとしても紙の上で結婚してるからその生活を続けていかないとダメだというのが自分の本心に嘘をついているみたいでいやなんです。
結婚したら離婚しないで頑張ってやっていかねばならないみたいな「ねばならない」にとらわれすぎて自分が本当にやりたいことをがまんして、人生の楽しみを半減させたくない。
人間って思考も趣味も変わると思うので、昔から「永遠」「絶対」という言葉が使えない自分が居て、今や3人に1人が離婚しているんだから紙よりも気持ちが大事!という事を分かってくれる人が居たらいいんですけどね(笑)。
また普段から子どもと遊んだり、甥っ子や姪っ子と遊んだりしていることで満足しちゃってるのも一因かもしれません。
あとは パートナー云々の延長線上の話しなんですが、
僕ベジタリアンなんですよね。
以前何かで見たんですが人間は「寂しい事や嫌な事」は折り合いを付けられるが喜びを共有できない事<の方が耐えられない、と。
僕の場合は例えばパートナーがノンベジだった場合
肉や魚介類の食の喜びを共有できないわけで、それって相手にとってとても苦痛だと思うんです。
そして自分は、相手にベジタリアンである事を強要しようとは全然おもっていないので。。。
だから色々「難しいな」と感じています。
そして今 自分に子どもができてしまったら世界各国の子どもの元に遊びにいくことができなくなっちゃうじゃないですか!(笑)。
今はもっと世界中の子どもの笑顔を増やしたいんです。
という事で「今は」自分の子どもが欲しいとは思わない。でも別に 結婚が絶対に嫌だとかそういう事じゃないです。

無視されることって心にくる
ー あ、一つ育児相談!
うちの息子めっちゃ喋る子なんですが、私が料理やメイク、仕事など真剣にやっていているので話しかけて欲しくない時に話しかけて来るのでたまに無視することがあって。。。
無視は良くないので一体どうすればいいのかなと思っていた時に「きちんと説明する」というのに出会ったんです。それ以来 そのような状況下で話しかけて来たら
「今 わたし何しているかな?(問いかけ)」
「化粧(料理 /仕事)!(答えを自分で出させる)」
「だよね、だから今は私は忙しいのでお話しできないんだ(説明)」
と言うようにしてたら理解はしているから 確かに前よりも話しかけるのは減ったけどやっぱり話しかけて来たりする(笑)。
どうすればいいでしょうか?
僕がその立場だったらプラス「お願いと許しを得る」ようにするかな。
料理だったりメイクや仕事はこの先ずっと続いて行くので話しかけられても話せない状況はかわらないわけだけど、子どもはそんな事はどうでもよくて、兎に角親に構って欲しい。
だったら今はメイク(料理/仕事)をしていてあなたに向き合えないという「向き合えない事に対しての説明」をした上で、向き合えない事に対して「ご免ね、許してくれる?」と相手に許可を得るようにする。
子どもに限らず大人も
「こうしろ」や「命令」(この場合 話しかけるな!)をされるよりも「許しを乞われる → 自分で許す」となると、自分が下した判断なので「命令」されるよりも深く納得すると思うんです。
また一人前の大人として扱ってもらえている、大事にしてもらっていると感じてもらえるのも大事。
で、その後 メイクなり料理なりが終ったらちょー向き合う。
終ったらちゃんと向き合うからね!と、そこまでフォローする。
人間の悩みの原因の殆どが 人間関係が多くて、問題関係が起こった時に解決する方法って1つしか無いと思っててそれって
何だと思いますか?
ー話し合う?
その、更にもういっこ先。
ー相手の立場にたって考える?
そう!
僕はそう思っています。
自分だったらどう感じるかな?と相手の立場になってみるんです。
彼は何故今こうしたんだろう、こう言ったんだろうと相手の立場に立ってみる。
完璧に理解する事は無理ですよね。でも自分の想像力をフルに使ってみるんです、
表情や声色だったりを読み取る受け取ろうとする。
そうすると対処法が見えてくる事もあります。
無視される事は本当に心にずーんときます。これ僕の経験から言ってます。
ーなるほど。。。
でもメイクだったり料理はいいんですが、うちの場合シングルマザーなので、私が働かないと立ち行かないから、「仕事する事は良い事であって悪い事ではない」と認識してもらいたいという思いがあります。だから仕事している時に話しかけられて向き合えないからと息子に「ご免ね」って謝りたくないなあ。。。
あ、それはちょっとポイントが違っていて「仕事してごめんね」=「仕事が悪い、ごめん」じゃなくて
「仕事をする事であなたに今向き合えない事に対してごめんね」という事であって、
「世界であなたが一番」であるという事は常に軸として持っておく。
子どもは親と繋がっていたいという願望があるだけで、決してわがままを言っているわけではないんです。
だから 大人の都合でその場は収まってもあとから揺り戻しが来ますよ。
「仕事だから仕方ないでしょう」という
一般的な正論をかざして無理に問題を閉ざしてしまうと、また別の問題がいずれ必ず起きます。
「お母さんは僕より仕事の方が大切なんだ」とか。
今話題の「ママのスマホになりたい」という絵本があるんですが
親目線で普通に考えたら仕事の方が大切?そんなわけ無いじゃん!と思うだろうけど子どもにはそんな事は分からないですよ。
だから仕事の時間は決めて
「◯◯の時間は絶対にあなたと向き合う」と決めて実行していけば
子どもも「不安な気持ち」がなくなり「余裕がでてくる」。
余裕が出て来たら理解して「待とうかな」ってなるそしてこまでもってこれたら あとは良いスパイラルしか生まれません。
あ、あとは本心から ごめんねが出ないならむしろ言わない方が良いかも。
適当に言ってると子どもは「まるめこまれそう」だってすぐに見破ります。
どんな言葉をいうか?よりもどんな気持ちで言うか?が大事。
同じ「馬鹿!!」でも「ばーか♡」とか、言い方によって全然印象が違うのと一緒。
そして相手の尊厳を損なう所から人間関係の崩壊がはじまるから
子どもに対してもそこは一緒で、必ず尊重する。
以上の事について、僕からはこれが「絶対」とは言えないけど、確実に変わる事はあると思うから参考程度に心にとどめてもらえれば、と。
って、、、言われてみると当たり前なんだけど毎日の事となると忘れちゃいますよね、僕もそう!
自分の親にはプライドが邪魔をしてできない事もありますからね(笑)。

今後の予定
2016年12月までは早朝の時間帯に近所でバイトしつつ昼は子どもの為に動けるようにしていたが今はそのバイトもやめたのでこれからは今の子どもの活動をキープしていきたいから徐々に動き始めています。
それでこの前タイに行った時にお世話になった所のお子さんと4月のソンクラン時期にバンコクで遊ぶ約束したので、その頃にバンコクでお話会とかをやる予定です。
またママさんパパさん向けのプライベートカウンセリングをやっていきたい。
そして最後は アンパンマン(みたいな人に)なる!
— おお、そしたらバンコクで子育てに悩んでいるお母さんには朗報ですね!詳細が決まったら是非教えて下さいベジさんのFBフォローとかすれば良いですかね?
そうですね!是非〜。
あさのあきひこ(ベジ)
無類の子ども好き。
「子どもたちに制約を課すことなく、もっと自由にもっと楽しく遊ばせて、思いきり笑わせてあげたい、そしていっしょにおもいきり笑いたい!」
という思いから「子どもと一日遊ぶサービス」を立ち上げる。
無料というインパクトもがたらす効果は絶大で一度聞いたら頭から離れず
「一体何(誰)なんだろう?」と常に話題に。
https://www.facebook.com/akihi